HOME > WEB


君に見つけてもらえるよう、今日もひかる。






12名の方々から作品をお寄せいただきました。
WEB上でもさまざまな光をお楽しみくださいませ。


05- / 09-
01-


君の聞こえない声の色、伝わらない熱の意味。

ヒカリ、ひかり、光。
作者:千梨│詩
本当は何にも知らないこと、不思議にも思わなかったけれど。 今一度考える、光そのものについて向き合うための詩。


車のテールランプが割れている。

利口な女
作者:ドーナツ│小説
詐欺事件の資金回収の手伝いをすることになった探偵、鈴木圭介が出会った事件とも言えないような小さな出来事。普通の探偵が普通に仕事をして何となく事件が収束します。


部屋の中に月を招いたみたいになる。

光の輪っか
作者:せらひかり│小説
天使からもらった輪っかが、ちょっと明るかった。天使かどうかはよく分からないけれど。もしクローゼットに入れなかったら、いつまでそこにあったのだろう。


少しくらい夢見ても良いだろうか。

光を浴びても良いですか
作者:そうま│小説
「突然ごめんね、芸能界に興味ない?」 地方から東京へ初めて家族旅行に来た女の子は突然スカウトをされる。


05-


愛を知らずにどうやってラブソングを歌えって言うんだ。

ラブソングが歌えない
作者:佐倉愛斗│小説
恋愛経験0のアイドルがメンバーと擬似デートをするボーイズラブコメディー。スポットライトの下で今日も空っぽな愛を歌う。


花冠からほろほろと光が零れて、綺麗だった。

闇の王は光の花を愛でる
作者:並木空│小説
生まれ育った天上の世界はどこも眩しかった。 人気のない丘で歌う光の花を見つけた。 宝石よりも美しい娘だった――。


植物が水と土と光を必要とするように、わたしには彼女が必要だったのだ。

Hubert
作者:朶稲晴│小説
彼女はわたしの光だった。たどる指の熱、灰色の視線、甘くくぐもった声の、どれもがわたしの心を照らすみちしるべとなった。でも、わたしは、彼女の太陽には、光にはなれなかったのだ。


目に映るすべてをひかりと呼んでみる 何も見えなくなってしまった

世の光
作者:阿部屠龍│短歌
2019年に詠んだ短歌の中から「光」をテーマに含む歌を10首選びました。


09-


今宵も神と、あなたのために祈るから。

テウン、エク~あなたとわたしの帰る場所~
作者:伊古野わらび│小説
弥生時代~古墳時代くらいの日本をモチーフにした、巫女イルハと三年前から行方不明になっている幼なじみトオノの切ない恋と伝説の物語です。



フィルムカメラの裏蓋を引っかけて、写っていたはずのものを真っ白に焼いてしまったような。

感光写真の裏側
作者:楠海│小説
高校時代、写真部に所属していた真梨子は、高校卒業以来四年ぶりの同窓会で、負い目を感じていた友人と再会する。 暴き、照らし、焼き付ける光の話。


曇った鏡面に哀しく笑う顔が写った。鏡磨きは鏡を磨いた。

鏡磨き
作者:楠ねくす│小説
その一流の腕前を理解されない「鏡磨き」は生活苦ゆえに仕方なく仕事のやり方を変えることにした。持ち前の技術で町の人々を幸せにして相応の報酬を得てもなお、不幸を抱え続ける鏡磨きの寓話的なお話です。


「そう思っているなら、あなたは忘れていることがあるわ」

夜空に願いを
作者:狐塚あやめ│小説
新しい生活に不安を覚える少女が出会ったのは見覚えのある女性。不安がる少女に、女性は大事なことを忘れていると言った。そしてそれを思い出した少女がとった行動とは。


inserted by FC2 system